作業スペースが確保しにくい

これは各コワーキングスペースによってもばらつきがあるようですが、だいたい1人に対して小さな作業机分のスペースしかなく作業スペースが狭いです。ノートパソコン一台を置ける程度のスペースしかないところもあります。広い作業スペースを必要とする人や職種には向きません。また、多くの人が共同で仕事をするスペースなので私物などは持ち歩かなければなりませんし、機密情報・プロジェクト情報などの扱いには一層注意が必要です。 ただ、図書館のように広めの机に皆で座りあうテーブルシェア形式が多いため、利用者が少ない時は余裕を持って仕事ができるスペースはありますし、ロッカーを備えている場所もあります。
※ドロップインでも個室を使えるコワーキングスペースもあります。

ルールが曖昧

多くの人が利用する場所には必ずルールがあるものですが、コワーキングスペースはこのルールが曖昧になってしまう可能性があります。
例えば、話し声のボリューム、スペースの占拠、清掃の方法など、普通の企業では規則として注意できることがコワーキングスペースでは難しいのです。コワーキングスペースにとって入居者はクライアントなので、運営施設側も注意がしにくい場合があります。
入居者同士である程度ルールを明確に出来れば問題ないのですが、何かトラブルがあり人間関係が悪化してしまうとオフィス全体の空気も悪くなってしまいます。「職種も背景もまったく違う人と同じ場所で仕事する」という点で、やはり規則の徹底は難しい場合もあります。

雑音がある

コワーキングスペースはコミュニケーションをとることが目的になっているため、さまざまな人たちの出入りがあり、周囲の会話や電話の音、視線などで集中を削がれてしまうことがあります。程よい雑音の中での作業のほうが効率は上がると一般的には言われていますが、無音でないと集中できない方には向かないでしょう。
コワーキングスペースには一人で集中したいときに個室を使える「集中ブース」などのサービスをそなえた場所もあります。